インフレヘッジと資産防衛

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加速するインフレ

 世界的にインフレが加速しています。

 欧米諸国では、対ロシア経済制裁の影響によって、ロシアからの原油・天然ガスの輸入を大幅に縮小させ、最終的には脱ロシアを目指すこととした結果、エネルギーコストが急増しています。

 更には、ロシアとウクライナは世界有数の穀倉地帯であることから、戦争に伴う収穫高・輸出量の激減によって、小麦など穀物の価格も高騰しており、私たちの生活にも値上げラッシュによる影響が出始めています。
  
【各国の消費者物価指数の前年比】

(出所:第一生命経済研究所HP)

 基本的に、インフレに伴う物価上昇は「貨幣価値の減少」を意味しており、このままインフレが続くと、現金や銀行預金の実質価値は「複利」で減少していくことになります。

仮に年3%のインフレが5年続くと、5年後の貨幣価値は0.86、10年後は0.74に減少します。

つまり、このままゼロ金利状態下でインフレだけが継続すると、「マイナスの複利効果」によって、現在の100万円が10年後には74万円の価値に減ってしまうのです。

増えない所得とゼロ金利の日本

 高度成長期のように、国民の所得が物価上昇率以上に増えていればインフレは怖くないのですが、この20年間、G7諸国の中でイタリアとともに平均賃金が増えてこなかった日本は、物価上昇のダメージは家計を直撃します。

【G7および韓国の平均賃金の過去20年間推移】

(出所:ダイヤモンドオンライン)

 1997年のアジア通貨危機に端を発した経済危機に見舞われた、韓国にさえ2015年に抜き去られたという、「不都合な真実」をご存じなかった方も多いのではないでしょうか?

 また、銀行の預金も、ほぼゼロ金利状態が続いています。
 預金金利がインフレ率と同水準であれば、価値の減少分を利息でカバーできるのですが、日銀金融機関が多額の国債を抱える日本では、金利を引き上げると国債に多額の評価損が発生してしまうため、思うように金利を上げられないのです。


(出所:三菱UFJ銀行HP)

 仮に1,000万円を1年間預けたとしても、受取利息は僅か160円です。(税引後)もはやドトールコーヒー1杯すら飲めないのです。

アンティークコインでインフレヘッジ

 インフレに伴う貨幣価値の減少をカバーするには、逆に価値が上昇する実物資産に資産の一部をシフトしておく対策が効果的です。

 アンティークコインの持つユニークな特徴のひとつとして、「インフレや金融危機の影響を受けない、鉄壁の資産保全効果」があります。

 金(ゴールド)や金融商品などとは異なり、アンティークコインの相場は日々変動することはなく、主にコレクターなどの需要によって価値が決定されます。
 従って、リーマン・ショックやコロナ・ショックなど、頻発する金融商品暴落発生の影響をほとんど受けることがありません。

 これは、再発行不可能という「希少性」がアンティークコインの価値のベースにあるためで、ある日突然、世界中すべてのコレクターがアンティークコインへの関心を失い、一斉に投げ売りを始めない限り、価値の暴落は起こりえません。

 現実はむしろ逆で、コレクター層は着実に広がりを見せています。
 素材が金や銀という貴金属であることも安心材料として働き、今後も安定した価格上昇が見込まれているのです。

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